資料の保管
自然史系収蔵庫
博物館では、温度や湿度などを管理できる収蔵庫という専門の部屋で標本を保管しています。自然史系の標本は、「動物標本収蔵庫」、「昆虫標本収蔵庫」、「植物標本収蔵庫」、「液浸標本収蔵庫」、「地学系収蔵庫」及び「重量物収蔵庫」に収められ、いつでも取り出して調べられるように整理されています。
収蔵庫の棚は可動式になっています
模式標本収蔵庫
これまで知られていなかった生物に新種として名前をつけるには、証拠となる標本を指定し、残しておかねばなりません。そのような新種のもとになった標本を、模式標本といいます。山田緑地で発見された淡水魚類化石ディプロミスタス・コクラエンシスがその例です。このような標本は、人類共通の財産として模式標本収蔵庫という特別な部屋で保管されています。
幾重にも鍵がかかってます
庫内環境の管理
博物館に収められている資料には、歴史的価値の高いものや二度と採集できないものも多く含まれています。博物館では収蔵庫内の環境を常に監視しており、また専門の学芸員が資料の維持・管理に細心の注意を払っています。
庫内環境の監視システム